Scanatの累計導入社数が300社を超え、総額約1.2億円の資金調達を実施しました。
世界初ミリ単位で計測可能な3Dスキャンアプリ「Scanat」を運営するnat株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:劉 栄駿、以下 当社)は、既存株主に加え、新たにGlobal Brain株式会社が運営する日揮ホールディングス株式会社および日揮株式会社のCVC「JGC MIRAI Innovation Fund」、株式会社CoLife、株式会社フルタイムシステム、株式会社FLAG-41および個人投資家等を引受先とする総額約1.2億円の第三者割当増資を実施いたしました。今回の資金調達によって、累計導入社数300社を超えるScanatの販売体制とプロダクトの強化を行うとともに、株主各社とのプロジェクトを積極的に取り組んで参ります。
■ 資金調達の詳細
今回の資金調達では、既存株主に加え、株式会社CoLife、Global Brain株式会社が運営する日揮ホールディングス株式会社および日揮株式会社のCVC「JGC MIRAI Innovation Fund」、株式会社フルタイムシステム、株式会社FLAG-41および個人投資家等を引受先とする総額約1.2億円の第三者割当増資を行いました。今回の資金調達により、累計導入社数300社を超えるScanatの販売とプロダクトの強化はもちろん、各社とのプロジェクトを進めていく体制強化を図ります。
今回の調達により、弊社の累計資金調達額は2.3億円を突破しました。
■ 弊社が解決する課題
現実空間を高精度に記録することは住宅リフォームのみならず、土木やインフラ、不動産などさまざまな業界で必要とされています。経験がある複数のスタッフが現場に出向き、全ての箇所をメジャーなどで1箇所ずつ計測し紙に記録することや、数十枚の写真を撮るといった属人的な記録手法が、測り忘れや撮り忘れを引き起こし、現場に何度も足を運ぶといった付加価値のない作業が生まれます。また、社内や社外のコミュニケーションにおいても各担当者がFAX、電話、紙、写真など伝統的なツールを用いていますが、三次元の空間を齟齬なく各所に伝えることは難しく、顕在化された課題となっています。
「Scanat」は、iPhone ProやiPad Proに搭載されたLiDARセンサーを活用し、空間記録業務の効率化や業務の標準化、人手不足の解消に大きな効果があることが証明されています。「Scanat」を活用することにより、今までの空間記録に伴う作業を一人で完結できるのみならず、若手の採用やSDGsの達成などの経営目標にも貢献することが可能です。
■累計導入社数300社突破
サービスリリースから1年8ヶ月が経過した2023年9月に、中小工務店はもちろん、スーパーゼネコンや大手建材メーカーまで累計300社以上に導入いただけるサービスに発展しました。住宅リフォームのみならず、様々な場所での工事やインフラ・ビルメンテナンスなどで活用されています。今後も住宅・建設領域における課題の解決を目指し、機能開発・支援を行って参ります。
■ 既存投資家からのコメント
・ユナイテッド株式会社 代表取締役社長 早川 与規 氏
nat社の展開する事業は、住宅関連産業の人手不足や長時間労働といった深刻な課題解決に寄与しています。これは、ユナイテッドのパーパスである「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」にも通ずると感じ、2022年3月に初回の出資をさせていただきました。
その後、利用企業数の拡大、プロダクトのアップデートなど着実に事業が進捗しており、今回ラウンドでも追加で出資させていただきました。当社としてもnat社の今後のさらなる事業成長を応援してまいります。
・株式会社ANOBAKA アソシエイト 松永 和彰 氏
iPhoneやiPadにLiDARセンサーが搭載される以前からその機能に着目し、独自の技術を持ってmm単位計測という極めてセンシング精度が高いプロダクトを開発しているnatチームは業界でも頭一つ抜けた存在だと感じています。Scanatは大手企業への導入も進みつつあり、業界スタンダードのプロダクトとして浸透していくと信じています。
■ 新規投資家からのコメント
・株式会社CoLife 代表取締役 池内 順平 氏
今回、natさんに出資させていただけたことを大変嬉しく思います。
natさんがお持ちのミリ単位で測定できる技術は、住宅分野において、社会課題の解決に大きく貢献できるものと確信しております。弊社が提供しているバーティカルSaaS「イエコン」とのデータ連携など、お互いの技術を融合し、家の不便の解決に向けたDXをご一緒できますことを楽しみにしております。
・日揮株式会社 未来戦略室 マネージャー 坂本 惇 氏
エネルギーやインフラ領域を中心とした産業プラント設備を手掛ける当社では、グループ会社であるブラウンリバース社と共に、既存設備のデジタル化を加速させるデジタルツインサービス「INTEGNANCE VR」を提供してまいりました。
この度、nat社が描くビジョンに共感し、Scanatとの連携による更なる提供価値の向上を目指します。日揮グループは今後もnat社との連携を通じて、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に向けて貢献してまいります。
・株式会社フルタイムシステム 代表取締役副社長 原 周平 氏
弊社フルタイムシステムは世界に先駆け宅配ロッカーという、物を受け渡す時に困っていたタイミングロスを無くすことで、渡す側受け取る側双方に発生しうるストレスを無くすサービスを開発し展開致しました。
近々、natさんが繰り広げるアイデアと独自の技術が、世界中で困っている「今すぐ測りたい」と言う欲求をリアルに満たし、ストレスフリーな世の中にしてくれるものと確信しております。
・株式会社FLAG-41 代表取締役 山本 芳司 氏
情報を正確かつ迅速に得ることが、多くのビジネスシーンにおける成功の大きな要素であることは論を俟たない。nat株式会社の「Scanat」が、土木、インフラそして不動産など、様々な分野に正確で迅速な情報を提供するものであることを確信し、期待して止まない。
・個人投資家 德本 昌大 氏
「住」のセクターは、衣食住の3大セクターの中で、デジタル変革(DX)の波に最も乗り遅れていると広く認識されています。日本の不動産および建設業界は、2024年問題という時限爆弾を抱え、デジタル化の必要性が急務となっている中、空間データの高度な取得を目標とするnat社にとっては大きなチャンスとなっています。
nat社は、今、不動産と建設業界に革命をもたらそうとしています。彼らの持ち味である最先端の技術は、建物に関する詳細な情報を効率よく収集し、それに基づいて迅速な設計や施工をサポートしています。技術のさらなる向上により、空間計測の課題を抱える多くのクライアントにもアプローチが可能となり、その市場は劇的に広がる可能性があります。このような空間DXの大きなポテンシャルを考慮し、今回、私はnat社への投資を決めました。